2024年4月入社の先輩社員に、就活についてインタビューしました。
・軸のつくり方がわからない
・自分が何に向いているのかわからない
赤裸々に答えてくれた就職秘話が読めるのはココだけです。

ーーーもともと葬祭志望だったんですか?
割と、業界を絞らずに就活を進めました。
そもそも、人と接するのが苦手な人間だったので、それを克服するようなことがしたいという想いがありました。
それから、私が就活をしていた年は、AIが大きく話題に上った年でもありました。
将来性を考えると、人と接する、人間関係を重視するような仕事であれば、安定して続けられるのではないかと考えました。
その2つを軸に就職活動をしていった中で、葬祭業が候補の一つになった感じですね。
今の時代だと、技術についての理解も深まったので、そこまで考える人も少ないかもしれないですけど。
ーーーでも、将来的になくなる可能性のある職種、というのも出ていますし。
ロボットに変わったり、AIに変わったり、というのは、少なからずあると思います。
その点、葬祭であれば、機械にお悔やみの言葉を言われたい人はいないですよね。
そういう感じで考えていましたね。学生のときは。
ーーー接客が得意ではないんじゃないかと思ったのは、いつ頃からなんですか?
割と就活の初期から、人と接することに問題があるつもりでいました(笑)
ーーーでは、あえて、克服できるところを、と考えたんですね?
そうですね。
あと、打算的な話をするなら、そういう業界から攻めれば、仮に切り替えたとしても、面接で話すのも多少は上手くなっているんじゃないかなとも思っていました。
ーーーなるほど(笑)では、葬祭業以外ではどういう業界を?
葬祭業以外だと、介護関係とか、食品の商社、電機部品の商社も受けました。
営業職を募集しているところだと、先程言ったことに当てはまるのではないかと思っていました。
ーーー人と接するのが苦手だと思っている人が、介護職というのは、勇気のいるチャレンジだったのでは?
人と接するどころか、人に触れなくてはいけない、というのはそうなんですが、かえって、そういう状況になったら、やるしかないと思って、腹をくくれるんじゃないかと思っていました(笑)
ーーーそれほど、自分としては、向き合おうと思っていたということなんですね。

ーーーいろいろな業界にチャレンジをしたものの、結局、当社を選んだのはどうしてですか?
説明会で、他の葬祭業と違うことをやっていることが分かったからですかね。
そもそも、冠婚、葬祭のどちらもやっているというのも大きかったです。
そのうえで、冠婚で培ったものを、葬祭に導入しようとしている、そういうことに取り組んでいる会社は少ないんじゃないかと思いました。
そういう差がある分、将来性があるというか、今後、さらに成長していくんじゃないかと思いました。
ーーー葬祭業の会社を何社か調べて、当社を選んだということだったんですね。
そうですね。
ちなみに、エントリーシートだけというのも含めると、選考に進んだ葬祭業は5社くらいです。
他社との差別化点でいうと、当社には料理があるので、今後、シェアの奪い合いになったとしても、優位に立てる会社なんだろうなと思いました。

ーーー仕事自体もなくならないだろうし、業界の中でも生き残れる企業だと考えてくれたんですね。
そうですね。
ほかの業界でも通ったところが何社かあったので、はっきり言うと、かなり悩みました(笑)
最終面接で今の会長(当時は社長)とお話しして、カリスマ性がある人だと思ったというか、少なくとも、人を使い捨てるような人ではないと思ったのがあります。
ーーー面接自体40分くらいしかない中で、そう感じたんですね。
そうですね。
割と、会長の人柄、というのは大きかったと思います。
ほかにも、今の社長(当時は専務)ともお話ししましたが、当時、会社の株価について調べていて突っ込んだんですけど、すぐに答えが返ってきて。
ーーーなるほど。では、会社のトップの人柄をみて、最終判断をしたんですね。
そうですね。
あと、大学時代に、仏教関連を少しだけ学んでいて、ありきたりな言い方になってしまいますが、葬儀に対して興味があった、というのもありました。
ーーー実際、入社してみてどうですか?
大学で学んだことを生かせているか、というと、そうでもないです(笑)
でも、仏教の専門用語が出てきても、チラッと聞いたことがあるな、というふうに思うことはあります。
そういう意味では、覚えやすくなっているのかもしれないです。
ーーーいろいろな経験をしてこられているので、就活生の皆さんにアドバイスできることがあれば、ぜひお願いします。
そうですね。一番大事なのは、慣れではないでしょうか。
場慣れといいますか。
独特な雰囲気がありますよね、面接の場って。
あれにやられて上手くしゃべれなくなってしまうので、アドリブだけで乗り切るというのは、まずできないと思います。
なので、うまくいかなかったとしても、失敗から目を背けないで、そこから得られるものを得る、というのが大事なんだと思います。
あとは、頭の中だけでシミュレーションをするのではなくて、家族とか付き合ってくれる人の前で、しゃべってみるのも大事ですね。
ほかには、軸をしっかり持っておくことですかね。
私の場合は、AIというのに関係していましたけど、そういう、世の中の情勢と絡めた軸を用意できておくと、話題が広げやすくなると思います。
ーーーそもそも、その軸を上手に見つけられない、という方はどうしたらいいでしょう?
そうですね。
私も、やりたいことが明確ではない人間だったので、まず自分の問題点を探して、それと向き合うか、逃げるか、というのがあると思います。
自分はこういうことができるから軸にしました、なのか、苦手だけど克服したいから軸にしました、というのは、まず一つ作れますよね。
そこに、何か世の中の情勢を調べてみる。
例えば、今だと円安が進んでいるので(※)、円安に乗っていけるものを探してみると、軸が出来ると思います。
それこそ、自分がやりたいことが明確でない人ほど、世の中の情勢を調べて、軸を作るといいと思います。
※2024年11月時点
ーーー業界が決められない、自分が何に向いているか分からない、という方には参考にしていただけそうですね。
そうですね。
向いていることが分からないなら、向いていないことを考えればいい、という感じですかね。
必ず自分で見つけられるはずなので、諦めずに探してみてもらいたいですね。



