2013年入社 葬祭ディレクター1級
Q 今のお仕事の内容を教えてもらえますか?
A 葬儀の仕事というのは、亡くなった方をお迎えに行って、お打ち合わせをして、式進行をしていく、というのが一連の流れなのですが、そこに適任なスタッフをコーディネートしたり、場合によっては、自分で担当したり、というのが、今の仕事です。
その中で、人それぞれ違うとは思いますが、私が大切にしているのは、「レスポンス」です。例えば、お客様がお困りになっていたら、すぐに反応して、すぐに行く。ちょっと立ち止まって考えなくてはいけない時もあるかもしれないので、それも気にはしていますが、とにかくすぐに反応するようにしています。
それから、指示された仕事をすることって、すごく楽なのですが、それを人に頼んでやってもらうことって、大変ですよね。しかも、今のアシスタントリーダーという立場では、自分より年上の方に仕事を頼むことも多々あります。そのため、自分より年が上の人にどうやってもらうか、というのは大切にしていることでもあり、課題でもあります。
Q この会社を選んだきっかけは、何でしたか?
A 葬儀業界に興味があったというのはありますね。この会社にしたのは、ちゃんと休みももらえるので、いいなと思いました。他の葬儀会社の説明会にも行きましたが、「一週間、病院に缶詰」とか、「自宅待機」とか拘束時間を考えると、どうかなと。実際、この会社の場合、出勤した時にしっかり仕事をすれば、オンオフも切り替えられる。この業界を考えている方がいるのなら、うちの会社はいいと思います。
ただ、本当に稼ぎたいと思っているのであれば、休みが月4日くらいの葬儀屋さんに行った方が稼げるとは思います。でも、月8日は休んで、安定した給与で生活していきたいのであれば、うちの会社。稼げるだけ稼ぎたい、休みなんかいらない、という人であれば、他を選んだ方がいいと思います。
Q お仕事の中でやりがいを感じることは、どんなことですか?
ご家族を亡くされた方と接するので、特殊な世界だとは思いますが、しっかり仕事をやりきれば、その方の家族の一員のように思っていただけることもあります。だから、この仕事は、人と接するのが好きな人、サービス業が好きな人なら、向いているんじゃないかと思います。
Q この仕事に向いている方について、もう少し詳しく教えてもらえますか?
やっていくうちに、お客様の顔色を見て、「これはこう思っているのかな」と気づけるようになってくる。最初は出来なくて当たり前。でも、やり続ければ必ず身についてくるはずなので、向き不向きはないと思います。だから「やってみたいかどうか」だけですよね。
例えば、100m走の選手になりたい、としたら、生まれ持った体格とかが関係あるかもしれませんよね。でも、この仕事だったら、「やろう」と思えば誰だってできる。私はそう思っています。
Q 「やる気」についてのお話しが出ましたが、これまでにやる気をなくしてしまったことはありましたか?
A そうですね…しばらく休みたいなって思ったことは、ゼロではないです。失敗しちゃったな、とか、お客様に怒られちゃった、というときがそうですね。でも、逆にそれが一番いい勉強になっているかもしれないです。
新人の頃は、「キリスト教のお式なので、火葬場に献花を持っていかなければいけなかったのに、全部、棺の中に入れてしまった」ということもありました。それ以外にも、お客様を怒らせてしまったことは、両手では収まりきれないくらいあって、怒鳴られたことも、夜中に対応をしに行ったこともあります。
ただ、先輩からいくら注意されても、聞いていたつもりなんですけど、やっぱり心の中ではあんまり聞いていなかったんでしょうね。(笑)
お客様から怒られて、「あ、こういうことなんだ。あのとき先輩が言っていたのは。」と、そこで実感したことが多かったです。だから、お客様に怒られた時は落ち込むんですが、怒られた時こそ「一番の勉強なんだ」と思うようにもしていました。もちろん、お客様からも上司からも怒られましたが、そこが成長のポイントだったと思います。
Q 入社前と、入社した後で、イメージと違っていたことはありますか?
A 上下の距離が近いことですかね。うちの会社の場合、上司も一緒になって仕事をしてくれるので、上の人だけ威張っている、なんてことはないですね。
それと、私の妻も同じ会社で、正社員として働いています。実は、間もなく出産を迎えるのですが、産休もしっかりもらっています。自分自身も、「この日はどうしても休みたい」という日を相談すれば、それが土日であったとしても、通らなかったことはほとんどないですね。
学生の頃の友人と比べると、年収については比較的いい方です。急激に増えることはないですが、もちろん下がることはないですし、保証されているという実感はあります。実際、中古ですけどマンションを買って、周りからは「早いね」と言われました。20歳代で結婚して、子どもも出来て、家も買って、というのは、この会社だからかもしれないですね。
それと、これほど大きな会社なのに、「業績、業績」って言われることもないですね。それよりも、お客様にしっかり向き合って、誠実に仕事をすることが求められていると思います。