2021年入社 葬祭部門(2022年5月インタビュー)
Q ブライダル志望で就活をされていましたよね?
A はい。就活はブライダル業界に絞って応募をしていました。
この会社も、ブライダル志望で内定をもらっています。
――葬祭の仕事をしたいと思ったのはいつですか?
入社後の現場研修で、葬祭部門に行ったときです。
一人の先輩社員について、仕事の流れを見させてもらうのですが、その人の司会をしている姿や、出棺をしているときの姿をみて、かっこいいなあと思いました。
女性の先輩社員だったのですが、自分もこうなりたいと思いました。
Q 職場の雰囲気はどうですか?
A 明るい方が多いです。
これも葬祭部門で働きたいと思った理由の一つなんですが、個性的で面白い人が多いですね。意地悪な人はいないですし、一緒にお仕事をしていて楽しい人が多いです。
どちらかというと、冠婚は、仕事中はワッと盛り上がる感じで、逆に、お客様のいらっしゃらない事務所は静かな感じ。(笑)
葬祭は、お仕事中に盛り上がることができないので、お客様のいらっしゃらないところでは結構楽しく仕事をしていて、それが自分には合っていると思います。
Q 葬儀で利用されるお客様はどうですか?
その時は、常連のお客様が多かったので、歳はかなり上なのですが、お友達くらいの感覚でお話ししていました。
ところが、葬儀の場合は状況が違うので、アルバイトのときと違い、難しいと感じることもあります。
――難しいと感じるときはどうしているのですか?
あるとき、お客様と普通にお話をしていて、冗談っぽく「私もすぐお世話になるから」と言われたことがありました。
なんて返したらいいのか分からなくて、上司や先輩社員に質問して教えてもらいました。
普段、分からないことは自分で調べるようにしているのですが、「私も行くから」の答えは、インターネットには載っていません。
経験豊富な先輩がたくさんいるので、何でも聞けるのはありがたいです。
Q あこがれの先輩に近づけている実感はありますか?
正直、失敗をしてしまったことも何回かあります。
お打合せのときに、お寺様から「ちょっと体がきついから、線香を先に立てておいてほしい」と言われて、「わかりました!」と言ったのに、立てていなかったこともありました。
その時は、開式してからお寺様が先に立てて下さっていたのを見て、気が付きました。
優しいお寺様だったので、許していただけましたが、気が付いたときは本当にヒヤッとしました。
――失敗したり、まだまだだと感じたりするときは、どうしていますか?
失敗して落ち込んだ時は、同期に聞いてもらったりしています。
一緒に退勤してご飯に行ったりして、お互いの話を聞きあっています。
21年入社は15名いて、同じ事業部に配属された人もいるのですが、同じ立場の同期がいてくれることは、すごく大事だなと思います。
Q 土日休みではないですが、困ることはないですか?
A 学生時代の友人は土日休みですが、シフト制なので私が友人に合わせることが出来ています。
予定が合わなくて困ることは、まずないですね。
それに、平日が休みなので、有名なテーマパークに行ったときも空いていて、得したなと感じることの方が多いです。
わざわざ有休を使わずに、空いているときに行けるのは嬉しいですね。
――休日の過ごし方は?
残業もあったり、朝早い出勤のときもあったりするので、身体が疲れているな、という時は寝ています。(笑)
入社したときは実家から通勤していたのですが、昨年末くらいから一人暮らしをはじめたので、休みの日や、早く帰れたときは、自炊もしています。
――一人暮らしはどうですか?
実家にいたときは、家事は母に任せっきりだったので、結構大変です。
それでも、通勤時間が短くなったのは良かったです。
それと、湘南エリアは、都内や、川崎、横浜エリアよりも家賃が高くないので助かっています。
先輩や同期は6万円台の人が多いようですが、私の場合は、父の要望を聞いていったら、そこよりは少し高い家賃になりました。(笑)
駅にそんなに近いわけではないのですが、人通りが多いところ、1Fではなくて2F以上のところ、と父なりに心配をしてくれたようです。
Q 学生時代にやっておけばよかったと思うことは、何かありますか?
入社前に通信教育があったのですが、「ご霊前」と「ご仏前」について聞かれました。
私はすごく小さいときにお葬式に行っただけだったので、「ご霊前」と「ご仏前」も聞いたことがなくて、なんだろうこれっていう感じ。
インターネットでも調べたのですが、書いてあることがそれぞれ違ったので、祖母に聞いて答えました。
――おばあさまとは一緒に住んでいらっしゃるのですか?
祖母は、大分に住んでいます。
離れて住んでいるので、いきなり電話で聞かれて、祖母もびっくりしていました。(笑)
教えてくれたものの、祖母も不安だからと、友達に聞いてくれたりしました。
最近もたまに電話をしたりしますが、この会社だと、休みの日に呼び出されることは絶対にないですし、祖母も少しは安心してくれていると思います。
――1年を振り返ってどうですか?
あっという間でした。
ひたすら勉強して、過ぎていった感じです。
1年前の自分と比べて、すごく葬儀の知識は身に付いたと思います。
それに、人前で話すような性格ではなかったので、そこも変わった気がします。
毎日、親世代の方の前で、納棺をしたり、司会をしたりしているので、結構、免疫がついたのかと思います。
――仕事を覚えてきて感じることは?
最初は、教えてもらったとおりに、こなすことで精いっぱいでしたが、最近は場数を踏んで、余裕をもてるようにもなってきました。
自分でできることも増えてきて、少し楽しいと感じられるようになってきたとも思います。
お式中に「芦馬さん!」とお客様から名前で呼んでいただいたときは、名前を憶えていただけて、とても嬉しく感じました。
お客様がお帰りになるときに「ありがとうございました」とか、「ちゃんと送れてよかった」と言っていただけることも嬉しいです。
この年齢で、親世代より上の方に感謝されることはなかなかないですし、直接、感謝の気持ちを伝えていただける機会が多いのも、この仕事ならではだと思います。
「若いのによく頑張って…」と言ってもらえるのは、本当に有難いですね。